旅人ハルキ

嶋津晴暉。高校2年生の時に見た1本の映画をキッカケに家を飛び出し、ヒッチハイクで日本を一周。そのまま海外も含めて3年間ほど放浪旅へ。世界中を旅する旅人に憧れ、世界中の景色が見たくて、世界中の山に登りたくて、色んな人に会いたくて、今日も生きてます。そんな旅日記。

アクシデントは続くー無人島生活

-前回の記事-

journeyharuki.hateblo.jp

 手を怪我してからというもの、何をするにも気になって仕方がない。傷口が開いているのは菌が簡単に入って腫れてしまうから怖い。だが夢にまで見た無人島生活、憧れのマサルさんのように海に潜って食材を捕まえたい。ここまで来たんだから後悔の無いようにやるしかない。

俺は海に入ることにした。

 痛む左手をかばいながらモリを片手に海に潜った。あいにく海無し県育ちなので、モリ突きは根っからの素人。だが潜水には自信があった。子供の頃からずっと川に潜って魚と遊んでた。だから10mほどは軽々と潜れた。どこまでも深い海には、川にはない怖さがあった。そして結果は、惨敗。

想像していたよりずっと難しかった(魚って早いんだな)改めてマサルさんのすごさを知った素人がいきなり無人島で食材を手にするのは難しいようだ俺は作戦を変更して島の反対の岸で貝を獲ることにした。(笑)

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海の透明度が高い。夢中になって食べられそうな貝を獲って、ひたすら潜っていた。そして気が付くと潮が満ちていて波が高くて岸を帰れなくなっていた。なので目の前の崖を登って拠点まで帰ることにした。

初めてのクライミング

最初はなだらかな崖だったのでスイスイ登って行ったが、次第に角度がキツくなってきた。気が付くと降りる事も出来ないほど急な崖の真ん中に来てしまっていた。もう登るしかない。足を滑らせば海に落ちてしまう。満ちてきた海が下でうなっている。(落ちたら死ぬ、。)そんな恐怖さえ出てきた。しかも岩が脆くなってきた。掴む岩を間違えれば崩れて岩ごと落ちてしまいそうだ。

もう上の終わりが見えてきた頃、掴む岩がなくなり、亀裂から生えた枯れた木の根っこにぶら下がってしまった。この瞬間は生きた心地がしなかった。岩をつかんで力んだ時また左手の傷口が開いてしまって、いろいろ焦る出来事だった。


なんとか30mほどの崖を登りきり拠点に戻れた。助かった。焚き火をして夕食の準備にかかる。魚はなかなか獲れないし、貝もそんなに豊富じゃない。沢山取れるといったらバッタぐらいなものだ。思っていたよりずっと難しい無人島生活だった。

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若い時期は勢いがある。恐怖心もあるが、それよりもワクワク感の方が勝る。でもそれは本当の問題点が見えていないからだ。危険を知らないというリスクがある。勢いに身を任せすぎると命を落としかねない。好奇心は自分が進むべき方向を示してくれるが、恐怖心は失敗する可能性を教えてくれる。不安な心を無視して一歩を踏み出すのではなく、自分が感じる不安にもちゃんと目を向けて、最善の対策を準備して一歩踏み出すこと。遅くなってもいい。踏み出す速さは一番大切な事ではない。今、当時の自分を見るとそう思います。