旅人ハルキ

I've been traveling since the day after my high school graduation ceremony.

自分に合う地面がある。

僕は高校を卒業してから様々な場所を旅してきました。

旅に出てすぐ、僕は道を見失いました。


人生の迷子になりました。


周りの大人からは否定され、
多くの友達にも呆れられ、
離れていく人も少なくなかったです。



不安でした。

自分でも将来が見えないのに、
人生の先輩であるはずの大人達からは否定され、
自分でも経験したことが無い、
周りに仲間もいない。

そのぼんやりとした光は否定され続けました。


それでも自分の中にある
その微かな光を見失わないように

歩き続けました。



ですが暗いのはそう長くは続きませんでした。

一歩踏み出せば、
周りの全ての景色が変わっていきました。



椅子に座って皆と仲良くしてるだけで進んでいく、
レールの上を走る電車から飛び降りて、
1人広大な茂みの中に入りました。


すごく不安になりました。



ですが前をよーく見たら

そこには荒野を踏みしめて出来た道がありました。


ずーーっと先を行く先輩たちの姿が微かに見えました。

僕もあそこに行けるかも?と思いました。


でも電車の窓から僕を止める叫び声が聞こえました。


そんな道いける訳ない。
限られた人しか進めないんだ。
お前に出来る訳ない。



少し怖かったけど、
戻るのも大変なので進んでみることにしました。


すると電車に乗っていた大人たちの声は
どんどん聞こえなくなってきました。


そしてしばらく進むと、
前から数人の話し声が聞こえてきました。

彼らは僕に気が付き、仲間に入れてくれました。


それぞれ少しづつ目標は違うけど、
同じ志を持っていることが分かりました。

彼らの中には、
僕よりも過酷そうな道を通ってきた仲間もいました。

なんともなく、
ただ風に揺られてここにたどり着いた仲間もいました。


そして気が付きました。

この踏みしめられた茂みの道は、
色んな道から一つになり、
また色んな道に分かれていることを。


みんなそれぞれが、
自分の進みたい方向に歩いていきます。


遥か彼方に見えるあの綺麗な山の上に行ってみたい。

あそこに繋がる道はどれだろう?
こっちの方が楽しそうだ!


気が付けば周りには沢山の仲間がいました。
後から加わった仲間もいます。

皆で新しい道を開拓しているグループもいました。

僕も風に揺られながら、
自分の行きたい方向に進みます。


僕は自分がタンポポの種のように感じました。

もともと生まれた場所から旅立ち、
風に乗って様々な場所を訪れます。


タンポポは柔らかい土では育ちません。
ジメジメした地面でも駄目です。
自分に合う固い地面を探しています。


土、風、日光、天気、気温、周りの環境。

それらが完璧に揃った時、
タンポポの種は、深く深く、根を下ろします。

そしてのびのびと育ち、花を咲かせるんです。


全ての花は、その環境が自分にとって完璧だから、
それぞれの環境にぴったりの花を咲かせます。

あなたはどんな花の種ですか?


あなたが根を下ろし、のびのびと育ち、
思いっきり花を咲かすのは、
どんな地面ですか?