旅人ハルキ

I've been traveling since the day after my high school graduation ceremony.

辛いときこそ日々のありがたみを知るチャンス

18歳の頃どこに何県があるのかも知らず、
十分な旅の資金もなく家を飛び出した僕は、
当たり前ですが大変な状況によく遭いました。


肉体的にも精神的にも
参ってしまうことも多々ありました。


ある時僕は、3月の雪が降る
長野県の人通りも少ない山奥のにいました。


日が暮れる前に
何とか山を抜けて町に出たいと思っていましたが、
ヒッチハイクが上手くいかず、
中途半端に歩いたところでとうとう日が暮れてしまい、
目の前も見えなくなるような雪山を、
膝まで雪に埋もれながら歩く事になりました。


寒すぎて眠れるはずがなく、
朝まで寝ずに歩く覚悟を決めました。

「こんなところで寝たら朝には雪に埋もれてしまう」
という恐怖心の中、孤独に歩いていました。


そして夜11時を過ぎたころに、
やっと1台の車が近づいてきました。
僕は必死に止まってアピールをして、
何とか止まってくれました。

ですがその車は仕事用の車だったらしく、色んな荷物やら機材やらで乗れる状況ではありませんでした。
その男性はあっさり断って去っていきました。


僕は死ぬかもしれないぐらい心細く、
やっと見つけた光がまた遠く離れていきました。


夜中の3時くらいになりました。


孤独と不安に押しつぶされそうになり、
先日お世話になった方にメッセージを送りました。


するとすぐに返事が返ってきて、
メールにはこう書いてありました。

「辛いときこそ、
日々のありがたみを知るチャンスだよ!」

「私は本当に辛い思いをした時、
日々、どれだけ恵まれた環境にいるのかを再確認して、
感謝するようにしてるんだ!
その気持ちを持って進めばきっと大丈夫!
止まない雨はない!」


寝るところがない、温かいご飯がない、
壁がない、屋根が無い、寒い!

それは日々
どれだけ恵まれていたのかを気が付かせてくれました。

そして感謝すること。
家っていいなぁ、毎日温かいご飯って幸せだなぁ、
当たり前は当たり前じゃない。

僕の当たり前はすごく幸せだったんだなぁ。

全てがなくなった時に初めて気が付きました。


その後すぐに、
僕は救世主と出会いなんとか助かりました。
彼とは今でも連絡を取り合います。



辛い環境に遭った時、
それは日々どれだけ恵まれていたのか、
当たり前のありがたさに気づき、感謝するチャンス。
その心を持って、前に進むこと。

#旅の気づき