100㎞突破!東京から歩いて大阪を目指せ。
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第4話~素敵な出会い~
山あり谷あり、ひたすら歩き続け、話しかけられては「大阪まで歩いてるんです」と自慢げに話し、聞いてきた方々が「えぇ!??」とひっくり返っていた。笑
さすがに足も疲れてきて、座って休憩を。
すると足をつってしまって曲げられない。
立っても苦痛、座っても苦痛。
そんなことを何度も繰り返していた。
ずっと歩いているので足に血が溜まってくる、道端で逆立ちをしては歩き、座って足をつっては歩いていた。
もういくつの山を越えたんだろうか。
道端で素敵な出会いがあった。
コンビニで休憩していると、大荷物を持った我々を物珍しそうな目で見てくる男性が話しかけてきた。
「ヒッチハイク?」
「いいえ、東京から大阪まで歩いているんです」
「!?!?」
男性はかなり良いリアクションをしてくれた。
「歩いて!?君たちちょーブッ飛んでるねぇ!」
すると嬉しそうな顔をして静岡県を車で案内してくれると言ってくれた。お言葉に甘えて、富士山の湧水が汲める場所や、ご当地名産品を御馳走になったりしました。
そしてまた大通りに戻してくれて、男性は「ありがとう!楽しかった!」と言ってさっさと行ってしまった。
「こっちがありがとうです!!」と大声を掛けた。
とても元気が出る素敵な出会いだった。
そしてとうとう、海に出た!
最初は真っ直ぐ南に下って江の島辺りの海に出ようと思っていたが、それでは遠回りなので内陸を通って沼津近くで初めて海に出た。
なかなか海に出れなかった分、目の前に青い海が広がった時は素晴らしく感動した。まだお昼近かったが、この日は海で寝ることにした。
今まで硬いコンクリートの上でばかり寝ていたので、柔らかい砂浜が最高に気持ちよかった。
この日の夜は最高だった。
柔らかい砂浜で海の音を聞いて、
満点の星空の中でテントを張って、
ゆっくりとした時間を過ごした。
触るだけで激痛が走る足を優しくほぐしながら、
遠くまで歩いて来たことを実感した。
地元から100㎞を越えていた。
既に達成感に浸っていた。
だがゴールはまだ先、大阪までは後400㎞もある。
俺の足はどーなってしまうのかと不安を感じた、と同時にまたこの日のような夜があることを想像してワクワクしていた。
どんな旅になるのか、
明日を楽しみにしながら眠りについた。
柔らかい海の音、
そして日の光、
釣りのおっちゃんたちの話声の中、朝を迎えた。
今日も晴れだ!
穏やかで気持ちのいい目覚めだった。ありがとう。
今日も一日が始まった。
今日もまた、見知らぬ街に歩いていく。